中学受験の併願校の選び方|4つの層で組む受験パターンと、日程表・当日の移動で失敗しないコツ

中学受験の併願校の選び方

第一志望校のことは熱心に調べていても、併願校はなかなか決めきれない。そんな家庭は少なくありません。「どの学校を、何校くらい受ければいいの?」「日程はどう組めばいいの?」と、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、併願校は「挑戦校」「第一志望」「実力相応校」「合格を確保する学校」の4つの層で考え、どの学校も「合格したら進学してもよい」と思えるかを基準に選ぶことが大切です。そのうえで、入試の形が似ているか、日程と当日の移動に無理がないかを確かめると、失敗の少ない受験パターンが組めます。

この記事でわかること

  • 併願校を4つの層で組む受験パターン
  • 併願校を選ぶ3つの基準と、受験校数の考え方
  • 日程表の組み方と、当日の移動の準備
目次

なぜ併願校選びが大切なのか

中学受験では、第一志望校の1校だけを受けるのはリスクが高くなります。入試当日の体調、問題との相性、緊張などで、結果は大きく変わるからです。

併願校をしっかり選んでおくと、進学先の選択肢が広がり、本番で気持ちに余裕が生まれます。また、早い時期に1校でも合格をもらえると、子どもは自信を持って第一志望校の試験に向かえます。入試の雰囲気に慣れる経験にもなります。

併願校は4つの層で組む

併願校は4つの層で組む
併願校は4つの層で組む

併願校を考えるときは、次の4つの層に分けると整理しやすくなります。1つ目は、今の力より少し上を目指す「挑戦校」。2つ目は、いちばん行きたい「第一志望校」。3つ目は、今の力で十分に届く「実力相応校」。そして4つ目が、1月入試などで早めに合格を得る「合格を確保する学校」です。

よく「安全校」という言葉が使われますが、偏差値だけを見て「受かりそうだから」と選ぶと、入学後に後悔することがあります。どの層の学校も、「合格したら進学してもよい」と思えることが前提です。どの学校から合格をもらっても、前向きに進学先を選べる組み合わせを目指しましょう。

それぞれの層にどのくらいの偏差値の学校を入れるかは、子どもの成績の推移や性格によって違います。模試の結果をもとに、塾の先生と相談しながら決めるのがおすすめです。

併願校を選ぶ3つの基準

併願校を選ぶ3つの基準
併願校を選ぶ3つの基準

基準1:合格したら進学してもよいか

いちばん大切なのは、その学校に進学する姿を想像できるかです。校風、教育内容、通学時間、部活動など、子どもに合っているかを確かめましょう。併願校も、第一志望校と同じ熱量で説明会や文化祭に足を運んでおくことが大切です。子どもが「ここなら通ってもいい」と感じた学校は、心強い併願校になります。

基準2:入試の形が似ているか

第一志望校と入試の科目や形式、出題傾向が近い学校を選ぶと、対策が重なり、効率よく準備できます。記述が多い学校を第一志望にしているなら、併願校も記述のある学校を選ぶ、といった考え方です。まったく違う形式の学校ばかりだと、過去問の対策に時間がかかりすぎてしまいます。

基準3:日程と当日の移動

試験日、合格発表の時刻、学校間の移動時間を確かめます。午前と午後で2校を受ける日は、移動に無理がないか、昼食をどこでとるかまで考えておきましょう。連日の受験は、子どもの体力と気持ちに大きな負担がかかります。

受験校数の考え方

受験する学校の数は、家庭や塾の方針によってさまざまです。数を増やせば合格の機会は増えますが、そのぶん過去問の対策の時間、受験料、当日の疲れも増えます。

大切なのは、子どもの体力と気持ちが最後まで保てる数にすることです。受験料の総額も、早めに確かめておきましょう。数を決めるときは、「この学校を受ける理由」を1校ずつ言葉にしてみると、本当に必要な学校が見えてきます。

日程表の組み方

併願校が決まってきたら、受験の日程表を作ります。第一志望校の試験日を起点にして、その前後にどの学校を置くかを考えます。1月の入試で合格を確保し、2月1日から3日にかけて第一志望校や挑戦校を受ける流れが一般的です。

日程表には、試験日と集合時刻だけでなく、合格発表の日時と方法、入学手続きの締め切り、入学金の納入期限も書きこみます。合格発表の結果によって翌日の受験校が変わる場合は、「合格なら〇〇、不合格なら△△」と分かれ道も書いておきましょう。休む日を1日でも入れておくと、子どもの体力の回復につながります。

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併願校の組み方でよくある3つの失敗

1つ目は、併願校を直前に偏差値だけで決めてしまうことです。見学したことのない学校に合格しても、子どもが進学に前向きになれず、悩むことになりがちです。2つ目は、挑戦校ばかりを並べてしまうこと。合格をもらえない日が続くと、子どもの自信が大きく揺らぎ、第一志望校の試験にも影響します。

3つ目は、移動や発表時刻を考えずに日程を詰めこむことです。午前の試験のあと、午後の会場まで移動に1時間以上かかったり、前日の合格発表を確かめる前に翌日の出願の締め切りが来たりすると、親子ともに慌ててしまいます。日程表は、塾の先生にも一度見てもらうと安心です。

併願校が決まった後の対策

併願校が決まったら、学校ごとの過去問に取り組みます。まずは第一志望校を中心に、併願校の過去問も少なくとも数年分は解いて、問題の形や時間配分に慣れておきましょう。面接がある学校は、その準備も必要です。

共通する科目の対策を優先し、学校ごとに特有の出題があれば、その部分だけ個別に対策します。模試の結果も、志望校との距離を確かめる材料として活用しましょう。

当日の移動を準備しておく

入試当日は、思わぬトラブルが起こることもあります。学校間の移動時間を確かめ、午後入試の前に休める場所を下見しておきましょう。電車の遅延や悪天候に備えて、別のルートも調べておくと安心です。

平日の朝の時間帯に、一度実際に会場まで行ってみるのがおすすめです。休日とは電車の混み具合が違い、思っていたより時間がかかることもあります。

よくある質問

Q. 併願校はいつまでに決めればいいですか?

A. 小6の秋から冬にかけて、模試の結果や過去問の手応えを見ながら決めていく家庭が多いようです。出願の期限から逆算して、塾の先生と相談しながら早めに決めておきましょう。

Q. 併願校の見学をしていない学校を受けてもいいですか?

A. 受けること自体はできますが、進学する可能性がある学校は、できるだけ一度は見学しておくのがおすすめです。見学できない場合は、オンラインの説明会や学校の資料で雰囲気を確かめてください。

併願校を決める5つのチェック

  • □ どの学校も「進学してもよい」と思えた
  • □ 併願校も親子で見学した
  • □ 入試の形が近い学校を組み合わせた
  • □ 日程表に発表時刻と手続き期限を書いた
  • □ 当日の移動を平日の朝に試した
併願校を決める5つのチェック
併願校を決める5つのチェック

小6の11月〜入試直前にこの記事を使うなら

併願校を最終決定する時期です。4つの層のどこかが空いていないか、日程表を1枚にして親子で見直してください。会場間の移動時間と合格発表の時刻を書き込むと、当日の動きまで具体的に決まります。

まとめ:併願校は「進学してもよい学校」で選ぶ

中学受験の併願校は、挑戦校、第一志望、実力相応校、合格を確保する学校の4つの層で考え、どの学校も「合格したら進学してもよい」と思えるかを基準に選びましょう。入試の形が似ているか、日程と移動に無理がないかも大切なポイントです。

併願校選びは、子どもの未来を左右する大切な決断です。家族でよく話し合い、塾の先生とも相談しながら、子どもが前向きに受験に向かえる組み合わせを作ってください。

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