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【徹底比較】SAPIX離れと増える早稲アカ

東京における中学受験は非常に競争が激しく、多くの保護者が子供の将来のために最適な準備をしてあげたいと考えています。特に高い合格実績と独自の教育方針で知られるのがサピックスと早稲田アカデミーです。本記事では、これら二大進学塾を比較し、特に小学校4年生、5年生、6年生という中学受験の核となる学年に焦点を当てて解説します。

目次

教育方針とカリキュラムの特徴

サピックスの教育方針とカリキュラム:思考力と復習重視

サピックスの教育理念の中核は、生徒の思考力を徹底的に鍛え上げ、知識の確実な定着を図るための復習を重視する姿勢にあります。カリキュラムは単なる知識の詰め込みではなく、問題の本質を見抜く分析力や論理的思考力を養うよう設計されています。

学年別カリキュラムの特徴:

  • 4年生: 「思考する力」「記述する力」を養うことに重点。学ぶことの楽しさを体験し、学習の基礎を築くことを目指します。
  • 5年生: 受験に必要な算数のほぼ全分野の基礎習得を目指し、論理的思考力がより重視されます。難易度も大幅に上がり、中学受験に向けた本格的な学習が始まります。
  • 6年生: これまでに学習した内容を土台として、志望校合格に向けた実践的な演習が中心となります。過去問演習なども増え、受験を見据えた総仕上げの学年です。

サピックスのカリキュラムの大きな特徴は「らせん状のスパイラル構造」です。一度学習した内容を、時期を置いて再びより深いレベルで学習することで、理解を定着させることを目的としています。

早稲田アカデミーの教育方針とカリキュラム:熱意指導と志望校別対策

早稲田アカデミーは「本気でやる子を育てる」という教育理念を掲げ、生徒の潜在的な「やる気」を引き出すことを重視しています。生徒一人ひとりの個性と能力を尊重し、目標達成に向けて熱意あふれる指導を行うことを特徴としています。

学年別カリキュラムの特徴:

  • 4年生: 基礎学力の定着と学習習慣の確立期。四谷大塚の「予習シリーズ」をベースに、早い段階から受験を意識した学習を開始します。
  • 5年生: 応用力と思考力の向上期。基礎から応用へと学習レベルが上がり、中学受験に必要な知識と解法パターンの習得を目指します。
  • 6年生: 実践力と志望校対策の集中期。「NN特訓」という志望校別の対策に特化した講座を開講し、個別の志望校に向けた受験対策を強化します。

早稲田アカデミーは四谷大塚と提携しており、その教材「予習シリーズ」をベースに使用。これに加えて、オリジナル教材「ダブルベーシック」なども活用して学力向上を図っています。

指導方法の違い

サピックスの指導方法:討論型授業と細かいクラス分け

サピックスの授業は、予習を前提とせず、生徒が主体的に考え、意見を交換しながら問題を解き進める討論形式の黒板授業が中心です。先生はファシリテーターの役割を担い、生徒の思考を深めるための問いかけを行います。

クラス編成と人数:

  • 4年生: 1クラス約25-30名程度。学力によるクラス分けは比較的ゆるやかで、αとアルファベットクラス(A、B、C…)程度の区分が一般的です。
  • 5年生: 1クラス約25名程度。クラス分けがより細かくなり、学力差による指導内容の差別化が進みます。αクラスも細分化(α1、α2…)されることが多くなります。
  • 6年生: 1クラス約20-25名程度。最も細かいクラス分けが行われ、大規模校舎ではαクラスの下に、成績順にα1、α2…と番号が振られ、さらにその下にアルファベット順(A、B、C…)のクラスが続きます。

クラス分けは、年に数回実施される「組分けテスト」と、1~2ヶ月に一度行われる「マンスリーテスト」の結果に基づいて決定されます。組分けテストは、出題範囲が設定されていない総合的な実力テストであり、クラスの昇降に大きく影響します。

早稲田アカデミーの指導方法:少人数制と面倒見の良さ

早稲田アカデミーの授業は、1クラスあたり15人程度の少人数制で行われています。少人数であるため、生徒一人ひとりに目が行き届きやすく、授業中も私語が少なく集中できる環境が整っています。

クラス編成と人数:

  • 4年生: 1クラス約15名程度。基本的にはSSクラス(最上位)、SBクラス、SAクラスの3つのレベル分けが行われますが、学年が低いため比較的ゆるやかな区分です。
  • 5年生: 1クラス約15名程度。SSクラス、SBクラス、SAクラスの区分がより明確になり、各レベル内でさらに細かくクラス分けが行われることもあります。
  • 6年生: 1クラス約15名程度。最も細かいクラス分けとなり、生徒数が多い大規模校舎では、それぞれのレベル内でさらに細かくクラス分けが行われます。

クラス分けは、提携している四谷大塚が実施する「組分けテスト」の結果に基づいて行われます。四谷大塚の組分けテストでSコースまたはCコースの判定を受けた生徒は、最上位クラスであるSSクラスに振り分けられることが多いようです。

東京都内校舎別情報:在籍人数とクラス分け

サピックス 東京都内校舎の在籍人数

東京都内にあるサピックスの校舎の中でも、東京校、自由が丘校、吉祥寺校は特に大規模な校舎として知られており、それぞれの校舎には数百名の生徒が在籍しています。

校舎別各学年在籍人数の目安(2024年データをもとに推定):

校舎名4年生5年生6年生
東京校約450名約440名432名
自由が丘校約420名約410名399名
吉祥寺校約330名約320名315名
お茶の水校約230名約225名221名
渋谷校約200名約195名191名
中野校約140名約135名133名
若葉台校約55名約54名53名
青葉台校約80名約77名74名

クラス構成例(東京校6年生の場合):

  • α1~α6: 各クラス約20-22名(最上位層)
  • A~T: 各クラス約20-22名(その他のクラス)

αクラスに入るための偏差値の目安は一般的に55以上とされていますが、校舎や受験するテストによって変動します。特に、最上位のα1クラスは、偏差値65を超える場合もあります。

早稲田アカデミー 東京都内校舎の在籍人数

早稲田アカデミー全体の期中平均塾生数は数万人規模に達しており、首都圏を中心に多くの生徒が通塾しています。

学年別平均クラス人数:

  • 4年生: 約15名/クラス
  • 5年生: 約15名/クラス
  • 6年生: 約15名/クラス
  • 低学年(1・2年生): 約8名/クラス

主要校舎のクラス構成:

  • 池袋校: SS、SB、SAクラス(大規模校舎ではさらに細分化)
  • 渋谷校: SS、SB、SAクラス(ExiV校舎では名称が異なる場合あり)
  • 御茶ノ水校: SS、SB、SAクラス(大規模校舎ではさらに細分化)
  • 新宿校: SS、SB、SAクラス(ExiV校舎では名称が異なる場合あり)
  • 西日暮里校: SS、SB、SAクラス(ExiV校舎では名称が異なる場合あり)

SSクラスの偏差値の目安は50台後半、SBクラスは40台後半以上、SAクラスはそれ以外とされています。

2024年度中学受験:合格実績比較

サピックス 東京都内校舎別合格実績

2024年度の中学受験において、サピックスの東京都内各校舎の合格者数は以下の通りです:

校舎名合格者総数主な難関中学校への合格者数例
東京校1347名開成:263名、桜蔭:180名、筑駒:103名、麻布:160名
自由が丘校1346名(データ未詳)
吉祥寺校1028名(データ未詳)
お茶の水校656名女子学院:123名
渋谷校658名(データ未詳)
中野校445名(データ未詳)
若葉台校188名(データ未詳)
青葉台校231名(データ未詳)

早稲田アカデミー 合格実績

早稲田アカデミーは、早稲田大学や慶應義塾大学の附属中学校、そして武蔵中学校や雙葉中学校といった難関校への合格実績が高いことで知られています。ただし、校舎別の詳細な合格者数については情報が限られています。

中学受験合格の秘訣:学力向上のための勉強法

学年別学習のポイント

4年生の学習ポイント:

  • 基礎的な学力と学習習慣の確立
  • 算数の基本概念の理解と計算力の向上
  • 国語の読解力と漢字力の強化
  • 理科・社会の基礎知識の習得

5年生の学習ポイント:

  • 応用問題への取り組み
  • 算数の図形問題や文章題への対応力強化
  • 国語の記述力の向上
  • 理科・社会の体系的な知識の構築

6年生の学習ポイント:

  • 過去問演習による実践力の強化
  • 志望校別の対策
  • 時間配分と解答戦略の確立
  • 総復習による知識の定着

家庭学習のポイントと親のサポート

家庭学習の質を高め、中学受験を成功に導くためには、親のサポートも非常に重要です。

  • 子どもの学習進捗状況を注意深く観察し、必要に応じて早めにフォローアップを行う
  • 塾のサポート体制(保護者会や個別面談など)を積極的に活用する
  • 子どもと一緒に学習計画を立て、興味を持てる学習内容を取り入れる
  • 集中できる学習環境を整える
  • 子どもの努力や頑張りを認め、褒める

まとめ:わが子に最適なのはどちらの塾か?

サピックスと早稲田アカデミーは、どちらも中学受験において高い実績を誇る進学塾ですが、教育方針や指導方法にはそれぞれ特徴があります。

サピックスを選ぶべき子ども像:

  • 自分で考えることが好きな子
  • 討論形式の授業が合う子
  • 競争的な環境で伸びる子
  • 復習を中心とした学習スタイルが合う子

早稲田アカデミーを選ぶべき子ども像:

  • 少人数で丁寧な指導を受けたい子
  • 宿題をしっかりこなせる子
  • 予習を中心とした学習スタイルが合う子
  • 面倒見の良さを求める子

どちらの塾がお子さんに最適かは、性格、学習スタイル、得意科目や苦手科目、そして志望校のレベルなどを総合的に考慮して判断する必要があります。可能であれば、両塾の体験授業や説明会に参加し、実際の授業の雰囲気や先生の指導方法などを肌で感じてみることをお勧めします。

最終的な決断は、お子さんの意向を尊重しつつ、ご家庭の教育方針と合致するかどうかを慎重に検討することが重要です。4年生から6年生の各学年には、それぞれ重要な学習ステップがあります。適切な学習環境を選ぶことで、お子さんの中学受験の成功に大きく貢献することでしょう。

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