こんにちは。ぱぱ先生です。
先日、とあることから四谷大塚の校舎長と対談する機会がありました。息子は今でこそ早稲田アカデミーに通塾していますが、以前は四谷大塚に行かせようかと考えていたので、校舎長から生の声を聞いてみました。必見です。
まずは大前提。
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早稲田アカデミーは早慶附属対策に定評がありますが、一方で御三家対策はSAPIXには敵わないし、弱い
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有名な「予習シリーズ」は偏差値60前後の生徒には十分だが、上位校を狙う生徒には不十分。四谷大塚は良い意味で、中堅校に最適の塾で日能研と類似
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開成や桜蔭を志望する場合、圧倒的な量の問題を解く必要があり、塾の課題とは別に、様々な形式の過去問で補って下さいと言ってました
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四谷大塚は講師が全員社員で、かつベテランが多く、極めて質の高い講師の指導を受けられる反面、日々の学習のきめ細かい指導は受けにくい
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特に試験の間違えた箇所の解き直しなどは、抜けが目立つ。集団塾なので当然なのですが、やはり少人数の塾と比べるとフォローが少ない。しかし、講師の質は高いなので、自立して学べる生徒には適している
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自分から質問できない生徒にとっては難しい。きめ細かいフォローを求める御家庭には、地域密着の準拠塾の方が良いかもしれません
ここから少し細かな話
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「予習シリーズ」で有名ですが、問題数はかなり少なめ。予習シリーズ以外のテキストで補いますが、どうも塾の方から十分に課題が出ていないようです。他塾に比べて問題数が少ない分、実力が十分につかないケースもあり
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また、予習シリーズで抜け落ちている問題が、そのままになっているようにも思います。圧倒的に優れたテキストであるだけに、それ以外のことが疎かになっていがち。特に、理科と社会は問題が少なすぎるので、各家庭で対策が必要
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例外的に国語だけがハイレベルで、特に5年の予習シリーズはレベルが高い。中学受験で国語は最も自学自習が難しい科目です。国語はやや簡単めな文章をじっくり読み解くのが重要ですが、四谷の国語は国語が得意な生徒以外は難しい
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四谷大塚の国語は上位校向けなので、中堅校・下位校を目指す場合、注意が必要
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国語のテキストを全て消化すれば、開成や筑駒も怖くなく、国語だけはSAPIXと同じレベルにあるといえます
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SAPIXなどに比べてクラス分けが細かくなく、最下位から抜け出せない生徒が多い
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テキストの予習シリーズは例題が豊富なのですが、その例題の解説そのものがやや大人向けのため、下位の生徒では、解説を読んで理解するのが難しい
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テキストがある程度の理解力を前提にしているので、市販の平易なテキストで補う必要がある
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「計算と一行問題」を徹底して反復することで、計算力をつけてみるのもお勧めだが、四谷のテストは計算問題が少ないので、文章題の強化も必要です
今回はここまで!
最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
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